ケアマネージャーの業務の流れ

ケアマネジメント

「ケアマネジメント」という言葉は、
保健、医療、福祉の分野など様々な領域で、
また、様々な場所で使用されている言葉です。

 

介護保険法における「ケアマネジメント」とは、
主に介護保険制度に基づいた支援の手法のことを指し、
1997年の「新たな高齢者介護制度について」において、
老人保健福祉審議会が定義した、
「高齢者自身がサービスを選択することを基本に、
専門家が連携して身近な地域で高齢者及びその家族を支援する仕組み」を
基本的な考え方としている場合が多いです。

 

そして、一人ひとりの要援助者の状態に応じた社会資源を、
総合的に、かつ、継続的に調整して行く仕組みのことを「ケマネジメント」
と、呼んでいることが多いです。

 

殆どのケアマネジメントでは、
生活課題(ニーズ)のある人を対象に、
社会資源を活用しながら、住み慣れた地域で生活が継続できるように支援しています。

 

社会資源とつながるのは、援助者ではなく、要援助者本人で、
援助者である援助職、つまり介護支援専門員などは、
要援助者個人の力を高め、環境の力を補い、環境を変えるなど、
援助の手段を使いこなして、要介護者の自立支援をすることが役割です。

 

つまり、ケアマネジメントとは、
要介護者本人が、その人らしく生活するための支援であって、
広義の権利擁護ということもできます。

ケアマネジメントの過程

ケアマネジメントの過程(プロセス)は、
ある一つの方向に向かうのではなく、
複数の局面に分かれるため、円環的な手順を繰り返すという考え方が、
共通認識になっています。

 

サービスの利用や援助職のかかわり方等によって、
本人の生活、そして家族の生活、両者の生活課題(ニーズ)は、
大きく変化します。

 

この変化に対応し、本人や家族が望む暮らしを発見するため、
一つの方向に向かうのではなく、
円環的な手順(PDCAサイクル)を繰り返すという考え方が必要になってきます。

 

ケアマネジメントを行う際のPDCAサイクルとは、
「Plan(計画)」→「Do(実施・実行)→「Check(点検・評価)→
「Action(修正・改善)」を指します。

 

 Plan(計画): 課題分析をもとに、ケアチームの専門性を出し合って、計画を作成します。

 

 Do(実施・実行): 計画に沿ったサービスの提供を行います。

 

 Check(点検・評価): 計画通りに実施されているかどうかを確認します。

 

 Action(修正・改善): 予定通りになっていない部分を調べて対処をします。

 

このPDCAサイクル、つまり「Plan(計画)」→「Do(実施・実行)→
「Check(点検・評価)→「Action(修正・改善)」を繰り返すことによって、
支援を継ぎ目なく見直し、改善することが可能になります。

 

また、ケアマネジメントの過程においては、要素や手段がとても大切で、
これらを有効に使いこなせ得ないと、
法令的にも問題が生じたり、ケアマネジメントが未熟になるなどします。

 

そして、要介護者本人の生活機能や価値観と乖離した支援になってしまうと、
本人の権利を侵害する、つまり自立を阻むものとなってしまう危険性があります。